顎関節について

顎関節は身体の他の関節と2つだけ異なる特徴があります。

1.一つの骨体に左右の関節がある
2.他の哺乳類と違い人間は二足歩行するため「回転運動」と口を大きく開けるため「滑走運動」がある

ではなぜ、口が開けづらい、口を開ける時に痛みがある、ジョリジョリ、カクカク音がする、左右の動きが異なる…
等の症状が出現するのか?

格言があります。
「治療家は患者さんの諸症状を追うな!観るな!」です。

症状を追わない!言い換えれば原因を考えなさい!なのです。

では原因は?
外傷で無ければ「くいしばり」です。

姿勢が猫背になるとボーリングの球の重さに近い頭の位置が必ず前に出て、体幹は後ろ重心になります。

口の中では舌は下に落っこちいわゆる低位舌、結果上下の歯は接触して無意識下では150から200kgの負荷が歯、歯周組織、顎関節に加わります。

結果、顎関節の位置がズレ頭蓋の関節かとか頭の位置がズレ、間の柔らかい組織関節円板もズレます。

顎関節だけをどうにかする前に、姿勢を整えて結果頭の位置下顎の位置が正しくなり、周囲の筋肉の過緊張も解けると動きは戻って来ます。

歯科にとって姿勢は最重要なのです。