歯科医院に訪れる患者さんの姿勢は、先ず猫背です!
ですから左右の肩は前にあります。
また、腰骨も後ろに移動し、その結果頭の位置は前に出てほとんどの方が顎が上がっています。
正面から見ると頭の傾きもほとんどの方が右に傾いています。
左右の肩の位置は対称ではありません。鎖骨の高さも左右差があります。
この時点で口腔内では必ず食いしばり、噛みしめTCHの状況にあります。
噛み合わせの問題ではありません。
先ず座る時に、浅く腰掛け仙骨が立つように意識し、足裏全体が床に着いているように座ってみてください!
このとき、背筋が伸びる様に意識し、上体をそらせない様に気をつけ、反り腰にならない様にしてください。
口の中では上下の歯が離れていることが少し実感できると思います。
腰が立つと自ずと左右肩は開き、前に出ている頭の位置も必ず少し戻ります。
この時、顎は引かれた状況になります。
いきなり行うといろいろな部位に緊張を感じたり違和感等を感じると思いますが、
正しい方向に徐々に体の姿勢を戻して行くことが重要になります。
猫背だからと言って左右肩をいきなり広げると、必ず反り腰になります。
正しい姿勢は何ぞやと言うことから治療の一歩が始まります!
食いしばり等は身体全体の姿勢と密な関係にあります。
歯に出る諸症状、顎凝り等は結果であって原因ではありません!