何故歯医者が姿勢にこだわるのか?
ほとんどの患者さんまた歯科医にとっては、姿勢と歯科の関係があるとは気がついていません。
例えば、猫背の姿勢は必ず頭が肩より前に出ています。
立った時には足のかかと外側重心になっていて、左右の膝が離れて反り腰になっています。
ポーリングの玉の重さ程の頭を支えるために首、肩に無意識に力を入れています。
頭の位置が前に出ると顎が上がっていたり、右に傾いたり、口が閉じにくく、口呼吸になっています。
人間の基本は鼻呼吸です。
この結果、下顎は後ろに下がっています。
立った時にかかとに力が入っているように、口の中では奥歯に力が入っています。
舌は下にあり低位舌と言います。
これが「くいしばり」です。
とりあえず見かけ状の姿勢を良くして顎を引いて、軽くカチカチ歯を合わせると歯の当たり方が少し変わるのが実感出来ると思います。
家を建てる時の基本は、水平な土台に垂直な柱が絶対条件です。
私達は重力が存在する地球上に暮らしています。
進化の過程の一番効率的な骨格を獲得して、それに付随する筋肉の伸び縮みによって歩いたり座ることが出来ます。
まず姿勢を整えることが最も重要です。
その後、歯を矯正したり、インプラントしたり、セラミックの被せ物をした方が、後々快適な生活が送れます。