歯医者が明かす!「食いしばり」の影響と自分でできるセルフケアの方法

「食いしばり」とは?

「食いしばり」は、歯を強く噛みしめることや、歯を強くかみ合わせる習慣を指す言葉です。
この症状は「歯ぎしり」としばしば混同されますが、歯ぎしりは通常、夜間に無意識に行われる歯の摩耗を伴うもので、睡眠中に起こります。
一方、「食いしばり」は通常、日中に起こり、意識的に歯を強く噛みしめることを指します。

「食いしばり」が身体に引き起こすデメリット

歯の損傷
食いしばりは歯に過度の圧力をかけるため、歯の表面に損傷を与える可能性があります。
歯が割れる、欠ける、歯の磨耗、歯茎が充血するなどの症状が含まれます。

顎関節(がくかんせつ)の問題
食いしばりが続くと、顎関節の疲労や炎症を引き起こす可能性があり、顎関節障害(TMD障害)のリスクが増加します。
これは顎関節の痛みや不快感を引き起こすことがあります。

頭痛と顔の疼痛(とうつう)
食いしばりによる顎の過度な圧力は、頭痛や顔の疼痛を引き起こす可能性があります。
これは特に、朝起きたときに症状が顕著であることが多いです。

睡眠障害
食いしばりが夜間に起こる場合、睡眠障害を引き起こすことがあります。
不快な症状や音(歯ぎしりの音)が質の高い睡眠を妨げ、日中の活動に悪影響を及ぼす可能性があります。
睡眠障害は、身体への健康的な悪影響の他にストレスや不安を引き起こすため、早期治療が必要です。

音の問題
食いしばりは、しばしば音を伴います。
特に夜間にお互いの睡眠を妨げることがあり、ご家族にとって迷惑になっている場合があります。

歯の見た目の問題
長期間にわたり続ける食いしばりにより、歯の形状や美しい外観が損なわれることがあります。

緊張とストレス
食いしばりは精神的なストレスや不安の表れと関連していることがあり、緊張やストレスの症状をさらに悪化させることがあります。

食いしばりは、その症状が継続的である場合、歯科医師や歯科専門家に相談することが重要です。
適切な治療法や対策を受けることで、上記のデメリットを軽減し、歯の健康と生活の質を向上させることができます。

「食いしばり」の原因は?

「食いしばり」の原因は非常に複雑で、個人によって異なります。

主な原因としては、以下の要因が考えられます。

ストレスと不安
ストレスや不安は、食いしばりの主要な原因の一つです。
心理的なプレッシャーや不安が高まると、顎の筋肉が緊張し、歯を強くかみしめることが増える傾向があります。

不良な咬合
歯の噛み合わせ(咬合)が不正確である場合、噛み合わせを調整しようとして歯を強くかむことが生じることがあります。
これは、歯の摩耗や歯ぎしりの原因となることがあります。

神経系の問題
ストレスや神経系の問題としては、自律神経系の乱れが食いしばりを引き起こす可能性があります。
これは、顎の筋肉を制御する神経に影響を及ぼすことがあります。

睡眠障害
一部の人々は、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりを経験します。
「食いしばり」が睡眠障害を引き起こす場合もあれば、睡眠障害が「食いしばり」を引き起こしている場合もあります。

飲酒
お酒は、筋肉の緊張を増加させ、食いしばりの原因となることがあります。

生活習慣や癖
食いしばりは、歯や爪を噛む癖がある場合にも見られることがあります。

また、食いしばりは歯に対する過度の圧力をかけ、歯や歯茎の損傷、頭痛、顎の疼痛、咀嚼筋(そしゃくきん)の疲労などを引き起こすことがあります。
長期間にわたり続けると、歯の磨耗や顎関節の問題につながることもあります。

「食いしばり」を改善するための方法は?

「食いしばり」を治すために自分でできるトレーニングや練習がいくつかあります。

リラクセーション法の実践
リラクセーション(relaxation)は、身体や精神の状態を緩和し、疲れやストレスを軽減させるためのプロセスや技術を指します。
リラクセーションの主な目的は、リフレッシュし、心身の状態をリセットすることで、日常の圧力や不安から解放されることです。
ストレスや緊張が食いしばりを引き起こすことが多いため、リラクセーション法を学び、実践することが大切です。
深呼吸、瞑想、簡単な筋トレ、自然の中で過ごすなど、自分がリラックスできる方法を探してみましょう。

顎のストレッチとマッサージ
顎の筋肉をリラックスさせるために、軽い顎のストレッチやマッサージを行うことができます。
指を使って顎をやさしくマッサージし、筋肉をほぐすことが重要です。

以前の記事に、自分でできるセルフケアを紹介していますので、参考にしてください。

自宅でできる「TMD(噛みしめ症候群)」防止法

自宅でできる「TMD(噛みしめ症候群)」防止法

歯のかみしめを意識的に制御
食いしばりを自覚し、歯を強くかみしめることを意識的に制御しましょう。
歯を噛むという行為に意識を向けることで、緊張を解きほぐせる場合があります。

咀嚼筋(そしゃくきん)の強化
咀嚼筋を強化することで、顎の筋肉の緊張を軽減することができる場合があります。
ガムや食べ物を噛むことを通じて咀嚼筋を鍛えることができます。

専門家の協力
歯科医師や歯科専門家は、口腔関連の問題を治療する専門家であり、食いしばりの治療に専門知識を持っています。
専門家の指導を受け、適切なトレーニングや練習を行うことを検討してください。

「食いしばり」が継続的な問題である場合、歯科医師や歯科専門家に相談することが重要です。
井出デンタルクリニックでは、歯の損傷やその他の関連する健康問題に関して、適切な治療法を提案しています。

「食いしばり」でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。