姿勢と噛み締めの関係について

姿勢と噛み締め(咬合)の関係にはいくつかの要素が関与しています。

■咬合のバランスと姿勢
「咬合(こうごう)」とは、下あごを上あごに向かって閉じてくる行為をさす場合と、上下の歯の接触関係をさす場合とがあります。咬合のバランスが崩れると、噛み合わせに関わる筋肉や関節への負担が増えることがあります。
これらの負担が姿勢に影響を及ぼすことがあります。
例えば、噛み合わせの不均衡が首や背中の筋肉の緊張を引き起こし、姿勢の乱れをもたらすことがあります。

■顎関節の位置と姿勢
姿勢の問題が顎関節に影響を与える場合、顎関節の位置や運動の制限が生じることがあります。
これにより、噛み締め時の顎の位置や噛み合わせが変化し、姿勢にも悪い影響を及ぼす可能性があります。

■筋肉の緊張と姿勢
噛み締めの際、咬筋※や顔面の筋肉が活動し、咬合の力を生み出します。
しかし、過度の噛み締めや歯ぎしりがあると、顎の筋肉や関節に過剰な負担がかかり、それに伴い姿勢の乱れが生じることがあります。

※咀嚼筋(そしゃくきん)では歯を食いしばった時に顎の外側で硬くなる筋肉を「咬筋」(こうきん)と呼び、硬い食べ物をかみ砕くときに働きます。

姿勢の問題が噛み締めに影響を及ぼす場合、以下のような症状や問題が発生する可能性があります。

・頭痛や顔の痛み
・口や顔の筋肉の緊張
・顎関節の不快感や音
・歯の摩耗や歯垢の問題(虫歯や歯周病)

井出デンタルクリニックでは、姿勢と噛み締めの関係についての長年の研究から独自の診察・治療を行っています。
理学療法士・作業療法士などの専門家との連携により、全身的な見地から、歯科医師としての立ち位置でこれらの種々の問題を解決するに至っています。

顎関節症や歯ぎしり、噛み合わせの問題でお悩みの方は、ぜひ銀座の井出デンタルクリニックへご相談下さい。