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歯医者が書いた歯医者に行かなくてすむ本

TCH■NO.2噛みしめ症候群

無意識下の噛みしめは200kgの力が持続的に歯、歯肉、顎関節、咀嚼筋、表情筋、頭蓋、頸部等に加わります!

現在歯科医師は全国で約100,000人程います。
この内噛みしめが歯科的に悪さをしていると気が付き始めた方が約1,000人程います。何とまだ1%です

1,000人のほぼ統一された意見で、

虫歯・歯周病は、実は細菌が原因のものが30%、噛みしめの力が原因のものが70%と言われています。

一生懸命ブラッシング、フロスをしているのに、又虫歯になったり、歯周病が悪化したりするのは噛みしめが解決されていない為です。

但し気が付き始めた1,000人の歯科医師のほとんどが、噛みしめを解除する方法がわからないのが現状です!
多分全国に100人いるかどうかです。

私はどうして噛みしめるのか?どうやって噛みしめを治すのか?25年かかりましたが治すことができる様になりました。

答えは全て患者さんが知っています。

真摯に患者さんに向き合い、そしてお話を聞き、筋肉を触診し、お口の中を拝見し、そして考えるという当たり前の医療をしてきたおかげだと自負しています。

もうすぐ「歯医者が書いた歯医者に行かなくてすむ本」が出版されます。

そこにセルフケアーについて詳しく述べています。

(喰いしばり、噛みしめ、クレンチング、TCH)NO1

TCH■NO.1噛みしめ症候群喰いしばり、噛みしめ、クレンチング

私が患者さんと向き合い始めて、早30年以上たちます。

20代後半から30代前半にかけて歯科は完璧なテクニカルが制すると思い、根の治療、歯周治療、補綴治療などと完璧さを求めて精進していました。

ところが。30代後半からどこで聞きつけたか、
「歯が全部あるのに噛めない」「虫歯でもなんでもないのに歯が痛い」とか「他院にて歯科治療を受けてから体調が思わしくない」とか、歯科のテクニカルをもってしても改善できない患者さんが知らないうちに多数を占めるようになりました。

当然、先輩の歯科医や大学教授や色々な先生に質問を浴びせましたが、誰一人として私が納得できる答えに巡りあうことができませんでした。

ただ目の前にこのような問題で悩んでいる患者さんが多数いると言う事実だけがありました。

そのころTMDと言う言葉を初めて目にしました。

それから20年経った今歯科の諸問題がどうして引き起こされ、そしてどんな治療をしていくのかはほとんど理解できるようになりました。

TMDの本の中に重要な事が書かれています。

上下の歯が接触するのは咀嚼サイクルの最後の瞬間と嚥下の時だけで、これ以外の時には歯が接触しないのがふつうです、もしそれ以外の時に上下の歯が接触しているならば、それは食いしばり、噛みしめ、クレンチング、TCH(どれも同じ意味合いの言葉です)があるという事なので、直ちにやめなければいけません。

何故なら、喰いしばりは歯や歯周組織、顎関節、筋肉に大きな負担を強い、痛みの原因になるからです!

そして、歯を離しておくための方法として「唇を閉じて、奥歯を離し、顔の力を抜く」という簡単なフレーズを患者さんに教えます。

現実的にはこれだけでは治りませんが、様々な本で紹介されており(TMDのマントラ)と呼ばれています。

最近では神経内科でも、緊張型頭痛に対する生活指導として取り入れられています。

食いしばりは持続的に200kgの力が歯、歯周組織、顎関節、頭蓋頸部を支持する筋肉に加わります。

このTMD関連の本は、歯科界にすでに数十冊も出版されています。

20年前のお話です!