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井出デンタルクリニック

(無知)

先日、歯の知覚過敏用のペーストを販売している会社の女性の担当者から病院に電話がかかってきました。

当社の000000は如何ですか?と。
担当の衛生士が当院には知覚過敏の患者さんはいませんと答えたところ、患者さんの問診が足りないのではと返されました。

当院では患者さんの初診時には必ず私が拝見し診断します!
私がその担当者の電話に出ていたら、怒鳴りあげているところです!
医療者の無知は私は犯罪だと思います

次回から歯科の最大の原因に触れていきますが喰いしばり(噛みしめ、クレンチング、T,C,Hとも言います)を解除すれば虫歯でない知覚過敏は治ります。

アメリカの文献では知覚過敏はDental Complession Syndromeの一つと言われます。
読んで字のごとく歯科的な負荷(力)ですよ!

一年ほど前にある患者さんが来院されました。
お口の中そこらじゅうがしみて困っていると!

私の病院に来られる前にある歯科医院を訪れ、しみる歯は全部歯の神経を除去しセラミックの歯を被せれば大丈夫と言われたそうです。
数百万の治療費です!

患者さんはお仕事が忙しく、体中の筋肉が緊張してバリバリ。見るからに疲労困憊!
そこで食いしばりの弊害をお話して、セルフケアーの仕方をお伝えしました

1週間後ほとんどしみるのは収まっていました。
20年前に出た歯科の教科書通りのお話をしただけです!

こんなことが歯科の中には一杯あります。

医療者の無知は困ったものです!ちゃんと教科書を読めば解決できます!

顎関節症のガイドライン

ガイドライン

唯一、歯科の臨床の中にガイドラインが存在します。

ガイドラインとは学会が認めた標準的な治療の方針です。

例えば医科で胃ガンと診断された場合ネットで検索すると必ず標準的な指針・治療方針が出てきます。

ところが歯科には一つを除いてガイドラインは存在しません!

インプラントでさえ?ある意味無法地帯です。

では歯科にあるガイドラインとは?

「顎関節症患者」のための初期治療です。

顎関節症とは、顎の付近の筋肉が痛い、口が開きにくい、顎を動かすと音がするなどの症状をいいます。

治療の原則は非可逆的(元に戻せない)治療を急がずに(かみ合わせの治療と称して歯を削る、被せものをする、インプラントをする、矯正をするなど)

顎関節の病態やセルフケアー(体癖や噛みしめなど)の説明を受けてから、ケアーをしながら様子を見ていくことです。

現実的には、顎関節症の症状が自覚なく歯科に来院される患者さんの顎関節を触診すると、左右同じように動いている方は一人もいません。

この為、この根本的な歯科の問題を説明もなく又初期治療をせずに、歯の治療、補綴(被せもの)インプラント、矯正治療などをきっかけにとして、顎関節症の症状が生じたり、日常生活に支障をきたすほど重症な症状に悩む例もあるとうたっています。

歯科治療のテクニカル的な事を除いて治療後しっくりしなかったり、トラブルを起こしたり等々問題が解決されないのは、このガイドラインがきちっと遵守されていない為です。